やっぱり右側に気をつけろ

深読みと勘違いのドドスコ批評。

映画評

死刑制度をめぐる驚くべき映画

NHK「時事公論」、平日の23時55分からの10分番組。昨晩は「死刑の情報公開は」の文字にザッピングの手が止まった。リモコンを持ったまましばらく解説委員の話を聞くと、この7月に死刑囚2人に死刑が執行されたという。 その執行の経緯について情報公開請求…

偶然、つまり日常を祝福する映画「パターソン」

すばらしかった。日常描写がそのままおとぎ話のように感じる不思議。バス運転手のパターソンは毎日「ほぼ」同じ生活を繰り返している。この映画はこの「ほぼ」を祝福する映画だ。 すべては偶然にすぎないかもしれない。でもその偶然は繰り返される日々の中で…

尊厳と引き換えの生活保護。「わたしは、ダニエル・ブレイク/ケン・ローチ監督」

生活保護は尊厳と引き換えなのか。この映画は徹頭徹尾そのおかしさを伝える。 「福祉の罠」という言葉がある。例えば失業中の身であれば、職を得るためには自分が健康であり能力のあることを示さなければいけない。一方で、公的な援助や補助金を支給してもら…