やっぱり右側に気をつけろ

深読みと勘違いのドドスコ批評。

2017-01-01から1年間の記事一覧

死刑制度をめぐる驚くべき映画

NHK「時事公論」、平日の23時55分からの10分番組。昨晩は「死刑の情報公開は」の文字にザッピングの手が止まった。リモコンを持ったまましばらく解説委員の話を聞くと、この7月に死刑囚2人に死刑が執行されたという。 その執行の経緯について情報公開請求…

タケちゃん問題。

僕はタケちゃんの昔からのファンである。しかし今のテレビの中のタケちゃんを見るのはつらい。なぜなら面白いことが言えてないからだ。タケちゃんの魅力のひとつに、「そんなことテレビで言っちゃうの」ってのがあると思う。しかし今、それはウケないどころ…

広告の言葉、「愛は、声で。」。

広告の言葉はコピーとかキャッチコピーとか言いますよね。世界の広告事情は詳しくないですが、日本の広告のとりわけキャッチコピーには日本ならではの独特の文化があるように思います。例えば、かつてコピーライターとして名を馳せた糸井重里氏の有名なキャ…

「すすメトロ」に見る「ドラえもん」の新しさ。

地下鉄のホームに貼られたポスター「すすメトロ」が目立っている。「東京メトロ」の企業努力を啓蒙するポスターなのかな。「すすメトロ」。それにしても昨今の広告コミュニケーションはダジャレと昔話しかないのかいと思うけど、話はそこじゃない。 そのポス…

偶然、つまり日常を祝福する映画「パターソン」

すばらしかった。日常描写がそのままおとぎ話のように感じる不思議。バス運転手のパターソンは毎日「ほぼ」同じ生活を繰り返している。この映画はこの「ほぼ」を祝福する映画だ。 すべては偶然にすぎないかもしれない。でもその偶然は繰り返される日々の中で…

尊厳と引き換えの生活保護。「わたしは、ダニエル・ブレイク/ケン・ローチ監督」

生活保護は尊厳と引き換えなのか。この映画は徹頭徹尾そのおかしさを伝える。 「福祉の罠」という言葉がある。例えば失業中の身であれば、職を得るためには自分が健康であり能力のあることを示さなければいけない。一方で、公的な援助や補助金を支給してもら…

愛の抑制が地球を救う。―鈴木邦夫著「<愛国心>に気をつけろ!」から―

岩波ブックレット、「<愛国心>に気をつけろ!」。著者の鈴木邦夫さんは、40年以上に及ぶ自らの「愛国運動」を振り返りながら、その活動の源であるはずの「愛国心」に警鐘を鳴らす。 しかし、著者が言うまでもなく、「愛国心」や「ナショナリズム」の危険性…

ウーマンラッシュアワー・村本大輔氏の「エゴが世界を救う」

日本の夏、「終戦」の夏。お盆を迎えて、ウーマンラッシュアワーの村本氏が目立ってる。週末の「朝生」に登場した村本氏、開口一番言ったのは、「安倍総理は戦争くさい、戦争臭がプンプンする」だった。 確かにSNSなどから漏れてくる村本氏の言動は、「左翼…

松本人志に失望する人々

先週、会議室に投げ捨てられていた「週刊金曜日」に目がとまった。表紙が松本人志の大きな似顔絵だったからだ。そのイラストを挟んで右側に大きく「松本人志と共謀罪」、そして左側には、「松ちゃん、いつから変節したの?」の文字。 毎週日曜日、ワイドナシ…